設計2課の宮澤です。
今回は最近読んだ本の中からオススメを3冊ご紹介。
「なぜ重力は存在するのか」野村泰紀 著
以前、YOUTUBEの動画で本著の著者である野村泰紀氏を知り、
野村氏の語り口に魅了され購入した同氏の最新著書
「なぜ重力は存在するのか」
以前から相対性理論、宇宙物理学、量子力学系の話が好きで、
それ関係の書籍は時おり読んでいたのですが、
本著は「14歳でも理解(わか)る」の帯書き通り、
実に語り口が明解で、かつ面白い。特に「不確定原理」
「シュレディンガーの猫」「量子もつれ」などの相対性理論以降の
取っつきにくい部分もわかりやすく説明されていて、
量子力学系の入門書として間違いなく勧めることができる名著。
「BIG THINGS」ベント・フリウビア、ダン・ガードナー 著
本著は「コペンハーゲン・オペラハウス建設」
「エンパイア・ステート・ビル建設」など
さまざまなビッグプロジェクトの成功例と失敗例を列挙し、
「なぜ、ビッグプロジェクトは当初の予定工期を大幅にオーバーし、
コストが無限に膨れ上がるのか」「成功するプロジェクトには
どんな秘訣があるのか」に言及している。
マシュー・サイド 著「失敗の科学」にも通じる
いわゆる「失敗学」系譜の本である。
洋書のわりに読みやすい内容になっているのでお勧めである。
「RULE DESIGN」江崎貴裕 著
ここ最近読んだなかで一番面白かったのが本著「RULE DESIGN」
本書は組織や社会の「ルールの法則性」に焦点を当て、
「ルール作りの基礎教養」ともいうべき新しい概念(ルールデザイン)を
独自の切り口(数理モデル思考)から構築する。
本書は「ルールの失敗」に焦点を当て、より良い仕組みを作るための
法則を科学的に分析している。
内容もさることながら本書のタイトル「RULE DESIGN」が秀逸。
「ルールとはデザインされるものである」という新しい概念を
提唱しているこのタイトルだけで大いに「買い」の1冊である。
「なぜ重力は存在するのか」「BIG THINGS」「RULE DESIGN」
今回紹介した3冊はどれも素晴らしい本なので、ご興味あれば
ご一読いただきたい。
(宮澤)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※