昨年のお庭のこと
(駒込:https://kosaka-giken.blogspot.com/2025/06/blog-post_27.html)
に続き、今回は高松市にある栗林公園(栗林荘)のことをご紹介します。
【RCCM(造園)としてはお庭から離れられないようです。】
公園の名前は栗林ですが、
庭園は造られた当初から松で構成されています。
一説には北門付近に栗林があったためといわれています。
自分が行った時には
先行する観光客がボランティアガイドの説明を受け始めていたので、
それに連なって見学させていただきました。
東門から入り商工奨励館前を通り、
鶴亀松、箱松、屏風松を通り旧日暮亭に出ました。
栗林公園の松は300年以上にわたって職人が手を入れた松で、
箱型、屏風型と樹形をたわめることで、
景観のポイントとしたり、空間を仕切ったりしています。
![]() |
| 長年手入れされた松 |
旧日暮亭は高松家の茶頭であった三千家の一つ「武者小路千家」の茶室で、
見学の折は職人さんが手入れに入っており
中に入って見学することが難しかったですが、
庭の流れの中に「降り蹲踞」があることに興味が惹かれました。
![]() |
| 見えにくいですが、流れの中に囲筒が見えます。 |
その後、西湖周辺の「赤壁」「桶樋滝」を通り「掬月亭」に至ります。
掬月亭は歴代藩主が休憩や饗応に用いたとされる園内の中心的建物です。
![]() |
| 南湖と掬月亭。背後の山が紫雲山 |
そこから、「吹上亭」に至り、「飛来峰」への石段の小径へとつながります。
「飛来峰」は南庭にあり、富士山を見立てて築かれた小高い築山です。
山自体は非常に手入れがされた背の低い松を林立させて富士を模っています。
その峰沿いの小径を通って頂上に着きます。
頂上からの眺めが栗林の代表的な景観で、
「紫雲山」を借景に、南湖、偃月橋、掬月亭が視界の中に納まります。
特に南湖に架かる偃月橋の弓のような姿は
湖面に映る景色と相まって本当にきれいです。
【自分の拙い写真より栗林公園のホームページにある4K動画をおすすめします。】
![]() |
| 低い松で富士山を模した飛来峰。 この低い山上からの眺めが絶景です。 |
栗林は1625年頃に生駒高俊公によって南湖一帯が造成され、
1642年に生駒氏に代わって入封した
初代高松藩主、松平頼重公(水戸光圀の兄)に引き継がれます。
頼重公は後水尾上皇とも親しい交流があったことで知られているので、
頼重公は栗林の、後水尾上皇はご自身で設計した修学院離宮についての
庭自慢をされたかもしれません。
(技術1部Y.小泉)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



