2025年2月12日水曜日

あなたが知らない補償の世界

 

皆さん、こんにちは。コサカ技研の今井です。

今回は今井が携わっている補償の仕事を少しだけ紹介したいと思います。

補償業務は大きく分けて二つに分類されます。


一つは、公共事業で必要とされる土地に定着している、

個人などが所有している不動産などを移転していただくための調査算定。

まぁ平たく言いますと、

「新しく道路を作りたいので、○○さんの土地を譲ってください。」

「その代わりにそれ相応の金額をお支払いするので、建物などを動かしてください。」

って感じで、その「それ相応の金額」を算定するための調査と算定って感じです。


もう一つは、公共事業などの工事に起因する地盤変動などによって

建物などに影響を及ぼす可能性のある場合による調査です。

こっちの方は、

「新しく橋を作るので、重機やダンプトラックがいっぱい走ったり、

ガンガンと工事をして、地盤が揺れるかもしれません。」

「その揺れで建物に被害があって○○さんが苦情を言ったときに、

結局誰のせいなの?」ってならないように事前に

建物の状態を調べておく仕事です。


工事前に調査することを「事前調査」、

工事後に調査することを「事後調査」っていいます。

今回はこの「事後調査」ってのをちょっと紹介したいと思います。


事後調査は、事前調査で調べた建物にある

「亀裂、隙間、建具の具合、傾斜」などに変化が無いかを調べていきます。

ってかもう紹介って程じゃないんですけど、

ほぼこれが調査する内容全てって感じです・・・(;’∀’)

まぁこればっかりじゃないんですけど・・・

新しい損傷なんかも調べますよ、当然w


で、調べた内容をまとめて報告書を作るんですけど、

事後調査の重要なのはここからです。

(じゃぁ内容全てじゃないじゃん)って思っているかもしれませんが、

今の工事は振動を極力抑える工法で行われるので、

ほとんど調査内容を報告して終わることが多いんです。

)コレホントニオオイノ


でも、仮に、被害が出てしまったというのもあります実際!

そうなると「ややこしや~」になっちゃうんですよね。

じゃぁ被害が出てしまったらどうなるのかっていうと。

まずは工事期間中に地震や他の工事があったのかを調べるわけです。

で、地震や工事がなかった場合、

「じゃぁ対象の工事が原因なんじゃない?」

ってなるわけです。

そうなると、ちょっと踏み込んでみて、

工事日報っていうのを集めて調べることになります。

「●月●日に重機で何やった。」「▲月▲日にダンプ何台走った。」とかね。

でもって、ダンプが走れば振動レベル●dB、

重機で何かやれば○dBっていう資料を付けて、

○dBだとこれぐらいの揺れだから建物の被害が少ないんじゃない?とか、

ここの地盤の強弱を調べて強いだの弱いだのって調べたりして、報告します。

こんな感じで工事との因果関係を結び付けていくわけです!


でもね、前にも言った通り、本当に大きい被害って少ないわけです。

亀裂の幅が0.1mmから0.2mmになったとか、

隙間が0.5mmから0.7mmになったとか、

そんな感じなんですよ実際 )コレホント

0.1mmぐらい大きくなっても普通に生活してる分には

支障ないってことで、補償対象外(直さない)って判断になります。

これを「受任の範囲内(これぐらいの損傷は受け入れられるでしょ?って意味)」

っていいます。ここテストに出ます。

(まじでテストに出ます ゚)コレホント


じゃぁ受任の範囲外って何ってなるんですけど、

今まで普通に使えていた扉の動きが悪くなったとか、

トイレのタイルが崩れてきて使えないとか、

床が傾いて具合が悪いとかは、補償対象になる場合があります。

(曖昧なのはご愛敬w)

という感じで調査して報告書をまとめています。


建物の調査に入る前


レベルで建物基礎の高さを測っています

今日はここまで!

(今井)

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